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サルでもわかるFX

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2007夏期スクを終えて ~演習(刑法)~
はじめに。
一目で分かる長い文章、もしかして、読む前から読む気力が失せてしまってます?
その気持ち、よ~~く分かります。
でも、できることであれば、最後まで読んでね(笑)。


今回は、演習(刑法)のことについて書いてみました。

担当は大東文化大学で専任講師をされている山本 紘之先生というお若い先生でした。なかなか気さくな方で、見た目もお若く見えるせいか、いかにも大学の講師といったいかめしい雰囲気がなく、実際に優しい感じの親しみの持てる先生でしたよ。
しかし、お若くても学者は学者であって、学者らしく自分の考えをしっかりと持ち合わせ一本筋の通った方というのが、ワタクシの山本先生に対する印象です。
通教のゼミを担当されるのは初めてとのことでしたが、レポートの採点はされているとのこと。
ちなみに、刑法のインストラクターで「山本先生」という方は二人いらっしゃるらしいのですが、先生はフルネームが記されたハンコを使用されているとのことで「紘之先生」だと判別可能だとか。そして、ご自身を採点は厳しいほうだと評価されていました。

さてさて、ゼミの内容について。
参加者は全部で13名でした。
若干、男性の方が多かったように思います。

一日あたり2~3名が、事前に与えられたテーマに関する報告書を読み上げ、それに関して討論するというスタイルでした。
もっとも、最初の数日は、ワタクシを含めてほとんどの方があまり積極的に発言するようなことはありませんでした。
そこで、先生は、各人から意見をうまく引き出そうと色々と問題提起され各人の意見を求められたりと、なかなかご苦労もあったのではないかと思います。
そういった先生の配慮もあって、後半は、前半にくらべ積極的な発言が相次いだでしょうか。

ただ、ワタクシ個人としては、想像していたものと異なり、熱い議論の応酬が無かったのが残念に思いました。
といいますのも、刑法といえば学説が激しく対立している分野ですよね。
そういった観点からすると、本演習においても、各参加者が依拠する学説に基づいた意見対立が激しく生じ、場合によってはワタクシの考えがコテンパンに論破されるのではと、内心ビクビクしながらもそういう熱い議論を期待していたのですが、そういった感じのものではなかったです。

でも、最終日にワタクシはある問題提起を参加者から受け、一瞬「う~ん」と返答に窮する場面がありました。
他の方が「不能犯」について報告され、それについて参加者の意見を述べている時のことです。
先生がワタクシに、「一般人から見ても行為者から見ても人間そっくりの案山子を、行為者が人だと思い拳銃で撃った場合、何罪が成立しますか?」と質問してきました。
ワタクシは不能犯における具体的危険説の見地より、「行為者に殺人未遂罪が成立します」と返答しました。
これに対し先生は、「案山子を撃っただけなのに、殺人未遂というのは重すぎませんか?」と更に問いかけてこられたのですが、ワタクシは確かに先生のいうことも一理あると思いつつも、具体的危険説を採る以上、理論的にそのような結論に至るのもやむなし、いや、取らざるを得ないというただそれだけの理由から、やはり殺人未遂罪の成立を肯定したのです。
(刑法に限らず、法律問題を考える場合、直感的に判断することは誰でもできますが、その判断を、法律を用いて如何に理論付けるかということは本当に難しいなぁと、あらためて実感させられましたねぇ。)

すると、参加者の一人のTさんがワタクシに、「一般人から見ても、行為者から見ても、人間の女性そっくりの案山子を強姦目的で背後から押し倒した場合、どうなりますか?」と振ってきたのです。
ワタクシは、やはり、具体的危険説の見地から「強姦未遂罪が成立します」と返答したのですが、果たしてこれでいいのだろうかとやはり考えさせられてしまいましたが、形式的に具体的危険説に当てはめた帰結をただ主張するばかりでした(先生はやはり、このような場合にまで強姦未遂を成立させてよいかという疑問を呈されました)。
ちなみに、Tさんにワタクシは、「一般人から見ても、行為者から見ても、劇薬が入っていると思われるビンに実は栄養剤が入っていたが、行為者が毒薬だと思い、殺意を持ってTさんの愛する家族に注射した場合どうなりますか?」と逆に切り返しましたが、Tさんは客観的危険説の見地より「不可罰」だと主張され、ワタクシの誘導に乗ってきませんでしたね…お見事です。


ところで、一週間にわたる演習が終了した土曜の授業後、先生と生徒計7名で打ちあげと称して居酒屋に繰り出しました。
これがとても楽しかったです。
演習中のエピソードや、それぞれのプライベートな話題について盛り上がり、ワタクシは体調不良にもかかわらず調子にのって飲み過ぎでしまい翌日が大変でしたけど、いい思い出ができました。

その場で、先生にある疑問をぶつけて見ました。
「先生の師匠は誰ですか?」という質問です。
なぜ、このような質問をしてみかたといいますと、刑法解釈へ向けられる思いというのが、只木先生と山本先生とでは似ていると感じたからです。
只木先生も山本先生も実質的な観点から人間味溢れる解釈をされる方というのがワタクシの印象なのです。
先生は大学時代のゼミでは只木先生の指導を受け、大学院時代は、立石先生や斉藤信二先生の指導を仰いだため、誰か師匠かと聞かれても一概に言えないと仰っていました。
しかし、ワタクシが質問した理由を述べたところ、只木先生の影響は強く受けているとのことでした。
そして、只木先生のような授業ができればとの思いをも述べられていました。
ワタクシ個人としては、将来是非とも山本先生には通教のスクーリングを担当して頂きたいと思います。
もっとも、その頃、ワタクシは通教に在学しているのかどうか分かりませんけど…。


冗長な文章を最後まで読んで頂きまして、どうもありがとうございます。
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